脳・心臓疾患に関する労災認定基準の見直し

採用・教育・人事労務
2021.08.10
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2021.08.10

脳・心臓疾患に関する労災認定基準の見直し

厚生労働省は、いわゆる過労死等に関する労災認定の基準を見直すべく、検討会で論議を進めていましたが、その報告書が2021年7月16日に公表されました。本稿では、近年の過労死等の労災補償状況に触れつつ、労災認定の基準がどのように見直されようとしているのかご案内します。「過労死等」とは、「業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡若しくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡又はこれらの脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害をいう」と定義されています。

1 脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

『令和2年度「過労死等の労災補償状況」』によると、直近5年間の脳・心臓疾患の労災請求件数、支給決定件数などは次のとおりです。

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令和2年度について、請求件数は前年度比152件の減となり、支給決定件数は前年度比22件の減、うち死亡件数は前年度比19件減の67件でした。

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執筆者

社会保険労務士法人 中企団総研

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